声をかけるときには斜め後ろから近づいて、相手の視界に入った瞬間に声をかけます。
声をかけてみて無視じゃなければ、相手の横にくっつきながら小幅を合わせて会話をしていきます。
〈※図〉これを【平行トーク】と言います。
ここで注意しなければいけないのが、ポケットに手を入れたまま話したり、腕組みをしたまま話したりすると相手に警戒されるので、できるだけ身振り手振りを使って相手と話しましょう。
後は、相手の目の前に飛び出してしまう人をときどき見かけますが、コレも相手を驚かしてしまうので注意したほうがいいでしょう。(例外もあり)
とりあえず無視以外で何かしら反応(笑顔を返してくれたり、帰るなどの台詞を返してくれたり、etc)があれば平行トークで歩きながら会話をしましょう。
よく、アナウンサーがトークの練習の為に、目に映ったものを実況するというのを聞いたことがあります。
これは、ナンパにおけるフリートークにも同じことが言えます。
例えば「携帯ケース、ミッキーなんだ?ディズニーシー行った?」とか
「髪の毛綺麗だね?俺なんか、天然パーマだからさ」とか、こんな感じです。
大事なことは、適切な質問をしてあげて上手く相手にしゃべらせることにあります。
つまり、言葉のキャッチボールをするのではなくて、無言状態を避け言葉のボールを投げ続ける事が大切なのです。
その投げた言葉を相手が、何かしら拾って(反応)くれたら成功なのです。
他に、
といった話が適していると思います。
こういう基本情報をきちんとおさえておかないと、たくさん連絡先を聞いたときなどに誰が誰だったか検討がつかなくなります。
その他、会話に必要なのはネタ・フリ・オチそしてトークする切っ掛けが大切です。
まずネタにたいしては、先ほども説明した目に映ったものを実況するのが基本です。
その他に、自分の体験などもネタとして使えます。(エピソードトーク)
例えば「俺、中学生のときって80kgもあるデブキャラでさぁ、今じゃ考えられないでしょ?だからダイエットとか得意なんだよね」とか
こんな感じで自分の体験談などをネタにしてフリます。
この場合「昔は80kgのデブだった」の部分がネタです。
そして「ダイエットとか得意」の部分がフリになるわけです。
このフリにたいして女性が・・・
「本当!?今は痩せてるのにねぇ?どんなダイエットしたの?」
と反応を示したら成功です。ダイエット方法などの会話をする部分がオチとなります。
また、会話につまったときのキーワード〈※図〉を思い出す方法もあります。
※図:会話につまったときのキーワード
さよなら三角またきて四角、四角は豆腐、豆腐は白い、白いは…などと続く「連想ゲーム」を小学生などの頃にやった記憶はありませんか。この「連想」がフリートークに絶大な威力を発揮して必要不可欠になります。
例えば、季節が冬であった場合、雪の話からコートの話になりコートの話からクリスマスの話になりクリスマスの話から彼氏の話になり彼氏の話から過去の恋愛話に発展して自己開示させるというテクニックもあります。
●図【連想のレスポンス】●
冬と過去の恋愛とは、直接関係があるようには思えませんが、間に「連想」というキーワードをいれると1つの流れがうまれてきます。
「もう冬だね?今年は雪とか降るのかな?」
「そうね、去年の東京は雪降らなかったしね」
「最近寒いからね、コート買わないと」
「まだコート着るには早いでしょ」
「去年だっけ?ファーコートとか流行ったよね?」
「去年のクリスマスプレゼントで買ってもらったわ」
「彼女いないの?」
「そうだよ、クリスマスは彼氏と一緒なの?」
「最近、彼氏が冷たいのよね。仕事が忙しいとかで」
もしも冬の話からコートの話にならないで商店街のイルミネーションということになると、話は全く別の方向に向かって流れ出します。しかし話がどう発展しようとも、連想をキーワードにしていけば会話はどんどん広がっていくのです。
「もう冬だね?さっき商店街で飾りつけをしてたよ」
「丸の内のイルミネーションとか奇麗よね」
「そうなんだ?うちの会社、丸の内にあるんだよね」
「あら、近いじゃない」
「でもイルミネーションは、まだ見てないなぁ」
「近いのにね」
「今度、仕事帰りに一緒に行こうよ?」
「ええ、いいわよ」
その場で話題になっているものと「対」になっているものをキーワードとして登場させてみます。
例えば「男って皆SEXのことしか考えてないのよね。男性同士だと、いつもSEXの話ばっかりだし」というような場面で「でも女同士でも恋愛話が延長してそういう話とかに繋がらない?女もSEXしたくなることってあるって聞いたよ?」と
トークの中に「男」の中に「女」というものを登場させると、この話は「男=SEX」の話だけに終わらないでしょう。
●図【対比のレスポンス】●
女と男を対比させるというところに着目すれば、対比させるものは数限りなくあります。
このような反対語とか対立用語を、少しづつ会話の中に加えていくだけでトークは活性化されます。
「晴れてよかったよね」
「そうだね、俺って雨男だから心配してたんだよ」
「雨男なの?」
「雨だとテンション下がるんだよね」
「たしかにね」
「髪の毛とか天然パーマだから大変だよ」
「天然なんだ?」
「そうだよー、天然パーでもあるけど」
「なにそれー(笑)」
会話の中に「擬音」や「擬声」を入れるのも状況を伝えるのに役に立ちます。
「窓が風で音を立てていた」というより「窓が風でガタガタ音を立てていた」といったほうが、聞いている人に臨場感を与えます。
怪談や怪奇小説を読んでいると「暗闇の中からコツコツと足音が聞こえるので、ハッと振り返ると誰もいない…」などというような場面がありますが、会話の中でも擬音などを加える事により、あのような雰囲気を伝える事ができます。
会話においてまず大切なのは「無言状態を避ける」こと。
しかし無言を怖がって闇雲に喋るのはNG。かえって引きます。
まず無言になるのは雑学が少ないからです。自慢話は嫌われますが雑学(どーでもいい話)は好かれます。
これも一言二言で説明できる簡潔な雑学のほうがいいでしょう。
例えば「髪と爪の伸びる速さって同じらしいよ?」とか。
この言葉で何がナンパと関係あるのか不思議がる人も多いでしょう。これだけで「うまい!」と思った人は、けっこう会話上手だと思います。
こういったフリの話題だと次に髪の話題に入れて頭に触れることができます。もしくは爪の話題から手を触ることも自然におこなえるわけです。
こんな感じで誉めることだってできますし。指を触ることも自然にできます。
こうした流れが【段階行動(言動)】であり、誘導質問で自分に有利に状況を進める基本です。
また「雑学が少ない」と自覚してる人は、相手から雑学を引き出しましょう。なにも自分中心に話をすすめる必要はないのですから。
例えば自分はスポーツが苦手で相手がスポーツ好きなら、
「学生時代、何部だった?」とか「そのスポーツはどんなルールなの?」
などと自分の知りたい疑問を聞いて知識として吸収することが大切。
もちろん話を聞くときは「へぇー」「なるほど」と相づちも忘れずに。
そして最初に自分の話を8割して2割、相手の話を聞いて、次に8割相手に話させて2割で相づちを挿入するなど【対比】するのもいいでしょう。