Lv26:恋愛の初期段階

まず出会いが必要

好きな異性と出会う切っ掛けが必要になります。ナンパにおける出会いは、すでに述べていますので、ここでは「学校、職場、サークル」などの一般的な出会いから恋愛に発展するまでの流れを書いていきたいと思います。

まず同じ団体などの輪におけるコミュニティ内部で好きな異性と出会うわけですが、いきなり一発玉砕覚悟で「好きです付き合ってください」などと好意を伝えても失敗する可能性が高いです。

告白にいたるまでの「段階」を踏んでいないから失敗するわけですね。

「段階言動・段階行動」はスキンシップをはかるだけが目的ではなく、ミクロな視点とマクロな視点の両極で必要となるテクニックです。すでに何度も出てくるテクニックですが、恋愛においても、これが重要です。

友達からはじめる

コミュニティ内部で好きな子ができたら、友達になることからはじめてください。これが最初の段階であり小さな成功を収めるための目標となります。友達になるためには、切っ掛けが必要となります。

ナンパであれば間接法などが使えますが、一般的な出会いで応用するとなると「共通点」を作ることで仲間として認識してもらえるはずです。これはサークルなどに所属している人は、すでに達成できているので楽ですよね。

職場などでの出会いだと、こちらから用事や頼みごとを作り依頼すると行った事が「共通点」にあたります。

友達になるためには、警戒心を解くことが必要になりますが、このとき異性に慣れていないと緊張して話しかけれなかったり、どういう行動をとればいいかわからず身体か固まって身動き取れないといった状態になり「心のブレーキ」が発動してしまいます。

結局はナンパをする意味というのは、ここにありまして女性を前にして自然に会話をしたりスキンシップをとれるように慣れを身につける必要が出てきますから。

この能力を最初から身につけてる人もたまにいます。例えば女兄弟が多い家庭環境で育った人などは女性の扱いに慣れているはずです。逆に男子校など男ばかりの環境だと、女性を前にして緊張してしまいがちになるといった方も多いかもしれません。

ここまで何度も「ナンパの目的は人それぞれであり出会いの1つ」と提唱してきましたが、SEXがゴールではないというのはこういうことも含まれてくるのです。恋愛を目的とした場合は、SEXはゴールにはなりませんから。あくまで過程であり通過点でしかないわけです。

恋愛は心を掴まなければなりませんし、そして継続させていかなければならないわけです。しかも相手の心と自分の心の安定度など細かい作業が必要になってきます。ナンパ技術と恋愛技術は別物なのです。

あなたが惚れた女を口説くためにナンパをするのであればSEXの意味など皆無なのです。慣れやトーク力を磨きたいのであれば、そこに集中し、本気で惚れた女性と恋愛に発展することに意味が出てくるわけですから。

注目させる

想像してみてください。あなたの事を大切に思ってくれるファンの人がいたとします。とても優しく、敬意を持って接してくれて、あなたの話を嬉しそうに一生懸命に聞いてくれるような方です。

あなたは、この人の事を邪険に扱うことができるでしょうか。おそらく多くの人は、好感を持って対応すると思われます。これと同じで、まずは第一印象は、好感度が高くなるような立ち振る舞いをしたほうが得策です。

非言語コミュニケーションについては解説済みですが、恋愛対象に接する際は、ボディーランゲージや声のトーン、そして雰囲気などは意図的に調節したほうがよいでしょう。

あなたの好感度が高いか低いかを示す指標は、「反応」にあります。恋愛対象となる異性が、あなたと接した際に、どのような反応を示したかをチェックしてください。

あなたが、自分の中では優しい雰囲気や楽しそうに接していると思っても、相手の反応が、喜びのリアクションではなかったりしたら、それは「反応」が薄いわけです。

「反応」は現実を知る唯一の手掛かりとなりますから、あなたのキャラクターにズレが生じていることがわかります。

セルフプロデュースの段階を見つめなおすか、もしくはイメージトレーニングの部分から修正していくことが必要となります。

感情表現を学ぶ練習

「好感度」についていまいち理解できない人のために、「絵本の読み聞かせ」でトレーニングする方法を教えます。これは欧米では「ブックスターター」といわれる手法でして、感情をこめて本を読むことで、子供に感情表現を学ばせ反応をひきだすのに役立っています。

昔々あるところに、おじいさんと、おばあさんがいました。
川から大きな桃がドンブラコ、ドンブラコと流れてきました。

よくある昔話ですが、これを様々な表現で読んでみましょう。

  • 怖がらせる読み方、
  • 優しい読み方、
  • 面白い読み方

など、いろいろ試してみてください。また「ドンブラコ」の箇所などは、とくに重要です。

川から大きな桃が流れてきました。

言葉だけなら、この表現でも伝わりますよね。しかし「ドンブラコ」を付属することでインパクトが増し印象に残ります。だから昔話などは誰が作者かなどかの情報は知らなくても、話の内容は覚えていたりするのです。

これも非言語コミュニケーションの一種です。「ブックスターター」を行う際も、録音して自分の声のトーンやリズムなどを確認しましょう。

共通の話題

共通点を作る目的は「共通の話題」を相手と自分にもたらすためです。頼みごとをするのも「共通の話題」の為ですし、それさえあれば次のときも「この前のお礼がしたいんだけどコーヒーおごるよ」などと会うための約束をとることもできますよね。

1回2回と会う回数を増やしていき友達として認識させていくわけです。これを心理学では「単純接触の原理」といいます。何度も接しているうちに、距離感が自然に縮まるのです。

この段階でいきなり「髪型が可愛いね」とか「その服素敵だね」みたいなホメ言葉を投げかけるのはヤメておいたほうが無難です。この段階は友達状態を目指しているわけですから、いきなり口説くモードにスイッチを切り替えると警戒心が増します。

口説くのは「アプローチ段階」にまできてからにしてください。

また「共通点」がどうしても見つからない場合は、好きな異性の友達や周囲の人に注目してみましょう。彼女の周囲にいる友達と仲良くなれる切っ掛けがないかを探るのです。アプリの話題でも音楽の話題でも何でもいいですが、「共通の知人」になることで、好きな子と知り合うためのフックとなります。また、あなたが好きな子と付き合うための協力な、助っ人となるかもしれません。

とにかく「共通の話題」は仲間意識を認識させて友達になるために必要な段階だということを覚えておきましょう。

会話からリサーチしていく

この文章を読んでいる読者は、男性が多いでしょうから、一般的には、強い態度でありつつも、温厚で優しく楽しそうな雰囲気を女性に与えた方が効果的でしょう。

ただ、ここらへんは女性のタイプによって、求められている男性の雰囲気が異なるので、まずは女性と友達になって会話からリサーチしていくことをお勧めします。

ガンガン攻めてくるような勢いのある人が苦手という女性もいれば、そういう男がタイプであるという女性もいますから。

ナンパにおいては、積極的で勢いのある印象の方が成功率は高いですが、恋愛においては、そうとも限らないのですね。惚れた女によって、自分の印象を変化させなければいけませんから。だからリサーチが大切になってくるわけです。

会話の質問から、共通点を探し、同調効果で相性が合う事をアピールしていく。そういった段階を踏む必要が出てくるのが恋愛です。

付き合った後も、感情の起伏をコントロールしてつねにトキメキをあたえ「曖昧感覚」で不安を与えつつフォローして心をつかんでいく。ナンパと違い、恋愛は1人の相手にたいして、継続して口説き続けるようなものですから。より上級な技術が必要ということになります。

自己開示

狙っている子と知り合いになれたら、ここからは相手の趣味趣向などの性格を知るための会話をしていく段階になります。

相手をリサーチしていくわけですから「好きな音楽は?」「好きな食べ物は?」と質問形式の会話になってきますが、このさい一方的に質問攻めにすると嫌がられます。

自分の自己紹介をして終わり。もしくは相手のプライベートな事柄を聞きすぎるというパターンです。
なぜ自己紹介に問題があるのかを分析してみましょう。

⇒よくする過ちポイント

1.自分の自己紹介をして終わり

2.相手のプライベートを聞きすぎる

男「名前は?」
女「○○」
男「住んでる場所は?」
女「○○」
男「好みのタイプは?」
女「・・・・・」

このように自己紹介をしているように見えて実は相手に質問を一方的にぶつけてるだけという場合があります。これは何がいけないのでしょうか。質問にみえて尋問しているだけなので相手に警戒心が生まれてしまうわけです。

尋問と質問は違うのです。

では警戒心を与えないように自己紹介するにはどうしたらよいでしょう。答えは簡単です、自分の質問に自分で答えるのです。

あなた
あなた

「僕は○○です、君は何て名前?」
「僕は○○に住んでるんだけど、君はどこに住んでる?」

いかがでしょう、すべての質問に自分で答えることにより相手の答えを引き出そうとしています。人間の心理というものは不思議なもので相手の情報を与えられるとそのお返しに自分の情報も同じ分量だけ開示しなければならないと思うものなのです。

つまりお互いの名前を聞くという質問が100%の分量だとしたら、自分の名前を教えることで半分の50%の情報が相手に伝わります。

しかしこれだと100%の情報分量に対してもう半分の情報である自分の名前が相手に伝わっていないので自然と開示したくなる雰囲気になるというわけです。この法則にしたがって質問をすることで相手から答えを引き出すのは比較的楽にはなります。

自分の情報 → 関連 → 相手の情報

こうした法則を「自己開示」といいます。まずは自分の情報を与えてから、相手の情報を聞き出すように意識しましょう。