ホメ方を重視したナンパの声かけ
基本パターンを学んだら、応用して自分なりの声かけを開発していきましょう。例えば、挨拶を省略していきなりフリートークからはいることもできます。
この場合は、挨拶の代用となる<きっかけ>が必要となるわけですが、その第一声を<ホメ言葉>に置き換えてみましょう。
あなたは<ホメ言葉>を女性に言うとき何てホメるでしょうか。一般的には、「可愛い」「綺麗」とか単語をならべたてるだけかと思います。
しかし本当に可愛い子や美人の女性は、そういう<ホメ言葉>には、なれてしまっているのです。多くの男性が同じ言葉を多用するため、女性側は飽きてしまうというわけですね。
ということは意外性をついたホメ方や、他人と被らないホメ言葉を投げかけることで、
女性の反応を得ながらインパクトもあり、記憶に残りやすく和むこともできる声かけが完成します。
女性の容姿を変化球で褒める
例えば次のような声かけでナンパしたとします。
この場合、女性の容姿を「可愛い」「綺麗」と直接言う代わりに、「目が大きくて素敵」=「ハーフっぽい」という繋げ方で<ホメ言葉>となるように組み立ててナンパしているわけですね。以下やり取りとなります。

「ハーフ?」

「え?」

「いやぁ、目が大きくてかわいいからさ、ハーフかなって思ってさ?ロシア人の血とかはいってない?」

「はいってないから~」

「マジで!?つか、何してるの?今」
- A:「買い物」「帰宅」「暇」という返答なら→ 連れ出し
- B:「待ち合わせ」「仕事」という返答なら→ 連絡先交換
Aパターンのセリフ

「俺、友達と待ち合わせしててドタられちゃってさー、よかったら(カフェ、居酒屋など)に行こうよ?1杯おごるからさー」

「えー」

「30分でいいから付き合ってよ!?このまま帰っても寂しいじゃん?それよりもハーフの子と一緒に楽しくおしゃべりしたいしさ?まぁ、カラオケでも飲みでも何でもいいよ?」

「どうしよっかなー」

「じゃ、カラオケか、居酒屋(もしくはカフェ)か、どっちか選んでよ?」
Bパターンのセリフ

「今度飲み会しよう?女友達少なくてさー、イケメン紹介するから、連絡先を交換しよう?」
第一声の挨拶は反応をとるための導入部分であることは、すでに説明しましたが、これは<手振り>でも何でもいいわけですから、
挨拶を省略して、フリートークの会話でホメ言葉と質問を組み合わせて思考停止させても反応を引き出す効果があるのです。
基本セオリーは同じなため、その後の展開もまずは連れ出し要求をして、断られたら連絡先を交換します。
ホメ言葉のパターン化
ホメ言葉も独自のパターンをもっているほうが、声かけするときに瞬時に言葉がでやすくなります。

「マジで目大きくてかわいいね?○○?」
例えば、「目が大きい」「肌が綺麗」は他の男性も頻繁に使いそうなセリフです。そこで差別化として独自の表現を足してみると広がりがでてきます。
伏字箇所に当てはまる単語によって印象は変化しますから。

「マジで目大きくてかわいいね?ハーフ?」
「マジで目大きくてかわいいね?フランス人形みたいだね?」
「マジで目大きくてかわいいね?アイドルの○○に似てるよね?」
こんな感じでセリフを付け足すだけでホメ言葉をよりインパクトのあるものにできますし、付け足した表現をきっかけにフリートークでつなげていくということができます。

「いやぁ目大きいから外人かなって最初思っちゃってさー」
という感じですね。
上記は「目の大きさ」をテーマにしていますが、そこも複数用意しておくとナンパするさいに無言にならなくなる保険としてつかえます。

「髪型かわいいね?自分でセットしたの?」
「肌が綺麗だね?職業エステティシャン?」
「その服似合ってるね?お嬢様オーラがでてるよ?」
この場合だと「髪」「肌」「服」を<ホメ言葉>のテーマにしているわけです。そこにセリフを付け足すことでナンパの会話を構成しています。
ホメ言葉と仕事をからめたパターン
その他のテーマ例として「ホメ言葉と仕事をからめつつ素敵という単語をちりばめた会話」について語りたいと思います。

1.「もしかして仕事ってアパレル系じゃないですか?物凄くオシャレな服装だから」
2.「もしかして仕事ってエステティシャンじゃないですか?物凄く肌が綺麗だから」
3.「もしかして読者モデルじゃないですか?なにかの雑誌で見たことあるような気がする」
この3つは、いずれも「仕事」をテーマにしてホメているわけですが、別に仕事じゃなくてもよいのです。
大切なのは、あなたがセリフを忘れないようにするために方程式のようにパターン化しておき、それがどのような女性にたいしても通じるように普遍性をもたせておくことにあります。
これが今回の雛形であり、○○の箇所のみ単語を入れ替えれば完成。1つだけの単語を覚えるのではなく複数の単語を覚えておくことがミソ。(アパレル系とかエステティシャンなど)
例えば、肌が汚い女性に「エステティシャン」とか言ってもイヤミにしか聞こえないし、嘘を言っていると思われるためマイナスにしかならないのです。
服装も、あきらかに力をいれてないラフな格好や、リクルートスーツ(就職活動中の女に多い服装)だったりするのに「オシャレな服装」というホメ方だとおかしくなりますよね。
だからいくつか単語のパターンを用意しておかなければならないというわけです。
例えば練習として、次のABCの3つを比較してみてください。ホメ言葉とイヤミの違いが一目瞭然でしょう。

A:背が高いですね。
B:背が高くてモデルみたいですね。
C:背が高くてモデルみたいで素敵ですね。
この場合(A)はホメ言葉になっていないのです。単順に見た目を口に出してるだけで褒めてはいません。
女の子によっては背が高いことがコンプレックスに感じているかもしれないから気をつけないといけません。(実際モデルになった理由が背が高いコンプレックスを克服したいという理由は多い)
だとすると(B)と(C)がホメ言葉として<有効>なことがわかりますよね。それでは(B)と(C)の<違い>が、あなたはわかりますか?
「素敵」という単語が付属してるかどうかというのは誰が見ても明確ですが、これは印象を強くさせるかどうかの違いでしかないのです。
一般的に「モデル」という単語は、綺麗だとかセンスが良いだとかのイメージが連想されるためホメ言葉に繋がりますが、たくさんナンパとかしてると、本物のモデルをナンパしてしまうことなんかよくあることですから。
そうなってくると「背が高くてモデルみたいですね。」みたいな言葉をかけたところで、彼女にとっては、当たり前の事柄になってしまいホメ言葉にはならないわけですね。
でも「素敵」という単語を付け加えるだけで、本物のモデルをナンパしたとしても、彼女にとってはホメ言葉に変換されます。
では逆に、「素敵」という言葉のみ単体で使用したらどうなるのか?ホメ言葉としての付加価値は出るのか?出ないのか?少し考えて見てください。
「素敵」という言葉の付加価値
「素敵」という言葉のみ単体で使用したらホメ言葉としての付加価値は出るのか?出ないのか?それについての解説です。次の3パターンを比較してみてください。

A:素敵ですね。
B:モデルみたいですね。
C:モデルみたいで素敵ですね。
今度の(A)は、ホメ言葉ではなく「お世辞」に聞こえるはずです。
もしくは誰にでも言っているという印象を与えかねないですよね。はじまりがナンパだったりするとただでさえ軽いイメージを持たれてしまっているため、お世辞に聞こえてしまうわけです。
では(B)はどうでしょう。これは何にたいしてモデルみたいと言っているのかが、わからないはずです。
先ほどは「背が高い」という接続があったので「モデル」という意味が通じましたが、今度は「モデルみたい」というセリフが単体のため「?」になってしまうわけですね。
接続をつければもちろんホメ言葉になります。例えば・・・

「ジーパンの着こなしが」+「モデルみたいですね」
とかだと服装や足を褒められているという認識ができるため喜ばれるでしょう。
そして最後の(C)ですが、これは単体でも意味をなしていますよね。言語学という観点からすると、接続にあたる「ジーパンの着こなしが」みたいなセリフがないため意味が通じないと思われるかもしれません。
しかし褒めるという行為(観点)から考えて見ると、素敵かどうかを彼女に伝えたいわけですから、その「理由付け」さえできていれば問題ないのです。
だから「モデルみたいで素敵」という言葉がナンパでは通用するのです。これだと相手の女性は褒められていることを認識しているため、勝手に、

「服装を褒められた」
「スタイルの良さを褒められた」
など好意的に勘違いしてくれるので、あなたのプラスになりやすい。しかもお世辞には聞こえないですし。ここまでのパターンは、ある程度、話して和んでいる段階でのホメ言葉として使うのが望ましいでしょう。
なぜならナンパだと、いきなり話しかけているため、「仕事」をテーマにしてホメた場合、事前に「仕事の話題」という伏線をはった後に、このセリフを言わないと怪しく聞こえてしまうのです。
例えば、会っていきなり第一声で「仕事ってアパレル系」なんて聞いても、スカウトマンと勘違いされてしまうし、「背が高くてモデルみたいですね」なんて言ったら、 よく観察しすぎていると感じるためストーカーかと思われてしまうかもしれません。
では、第一声でホメ言葉を利用してナンパするためにはどうすればいいのでしょうか?単順に、彼女のアクセサリーや服装や持ち物などを題材にしてホメればいいのです。
あなたは、出かけるときに嫌いなアクセサリーをつけて外出しますか?
答えはNOですよね!
あなたはデートをするというのに、わざわざ気に入らない服を着て行きますか?
答えはNOなわけです!
それと同じように、彼女は自分好みのアクセサリーをつけて外に出てるはずだし、お気に入りの洋服を選んで外出しているに違いないのです。(わざわざ嫌いなモノを身につける人はいませんから)
だから、女性が身につけている持ち物や装飾品やファッションなどを題材にしてホメればいいのです。ただそれだけでいいのです。

「そのサングラス、いかつくて素敵だね~」
「そのアクセサリー、似合ってて素敵ですね」
「その服装、温かみがあって似合ってるね」
「その爪、すごくカワイイネイルアートだね」
このようなセリフがナンパにおける第一声だと彼女達の反応は、どうなるでしょう。悪い気はしないはずです。実際には「ありがとう」とお礼を言い出す子もいるぐらいですから。
これで反応があれば第二声が

「もしかして読者モデルじゃないですか?なにかの雑誌で見たことあるような気がする」
でも怪しくないし、
もしも直説法でナンパする場合でも

「今、仕事帰りだったんだけど、ちょっと気になってしまって思わず声かけちゃってゴメンね(笑)」
みたいな振りをした後で・・・

「もしかして仕事ってアパレル系じゃないですか?物凄くオシャレな服装だから」
と続けてもパターンとして完成されますから、効果があるでしょう。
ナンパで第一声や第二声で何を話したらいいか悩むのなら、こうしてパターン化しておけば頭が白紙になることもないし、緊張して会話ができないということもなくなるので、一石二鳥なのです。
ナンパして口に出せば一言のセリフなのですが実際にはこれだけ戦略を立てているから、どのような女性にたいしても成功率が高くなるわけですね。
しかもモデルとか極上の美女でもナンパできてしまうので、女のタイプによってナンパ方法もわけるのが本当のナンパ研究ですから。
ホメる事はメリットのみでデメリットはない
なかにはホメすぎると、わざとらしくみえて嫌われないだろうかと心配する人もいるかもしれません。しかし実際にはホメるという行為じたいにデメリットは存在しないことが心理学の実験であきらかになっています。
ワシントン大学の心理学者「フランク・スモール」が、少年野球の子供たちを8人のコーチが指導してシーズン終了時に勝率を測定するという心理実験をおこないました。
努力した子供たちをひたすらホメまくったコーチのチームの勝率は52%だったのに対し、ホメ言葉をいっさい言わないコーチのチームでは勝率が46%だったのです。
さらにホメていたチームの子供たちは全員がコーチに好意をいだき、なおかつ野球が好きになり自分に自信を持つようになったという結果報告が出ています。
このとき、ホメる回数も重要になってくることが判明していまして、ホームランを打ったときや、試合に勝利したときだけホメるよりも、努力している行為じたいをホメてあげるほうが、ホメ言葉の回数が多いため効果があがるのです。
ということは少々過剰気味にホメたところで、ホメ言葉のカウント数が上がるわけですから、マイナス要因になることはないというこがわかります。
また何かしらの結果を褒めるのではなく、努力や行為といった相手の存在意義となる行動そのものをホメてあげるだけで、自信をもたせ前向きにさせることができるわけですから、心理的にあなたに好感を抱きやすくなることは明白です。
これもホメる事で相手に自信がつくという実験がありますので、紹介しておきます。
クリーブランド州立大学コミュニケーション学部の助教授「チェリル・ブラッケン」は小学生を対象にメモをとらせながら記憶のテストをおこないました。
半分の生徒には「字が綺麗」「よく頑張っている」とホメて回り、もう半分はホメませんでした。するとホメた側の生徒の記憶力が34%もアップしたのです。
つまりホメることで、相手の能力が向上するということが2つの実験結果からわかりますよね。
もしも、あなたが女性をホメちぎったとして相手が「そんなことないよ~」と否定しても「いやいや本当にそう思うから言ってるんだよ~」などと再肯定するぐらい過剰にホメてあげるぐらいで丁度良いでしょう。
ホメるのが苦手な人の練習方法
欧米人に比べるとホメるという行為自体が苦手な人も多いでしょう。そういう場合は、目に映るものを全てホメてみるというような練習を積み重ねていくことをおすすめします。
例えば飼っているペットをホメるとかでもいいわけです。「毛並みがいい」、「目が可愛い」、「肉球が気持ちいい」、など何でもよいのです。
ある程度、身近なものや人などで練習し終わったら、今度は、電車などに乗っているさいに、目に目に映った人を心の中でホメてみましょう。
「髪の毛が素敵だ」、「メガネが似合っている」、「指が長くて気持ちがよさそう」といった具合です。先ほどのペットでホメた言葉は、人間にも当てはまることがわかりますね。
ある程度、ホメる練習ができてきたら、今度ナンパにも<ホメ言葉>を組み込んでいきます。多くの人は、美人や可愛い女性を見て、そのままの感想(綺麗、可愛い、など)を述べてしまいがちです。
これをさらに上級のホメ言葉に変換するためには、美人も不美人(言い方が悪いとブス)も同等に扱えるようになると上達します。どういう事かといいますと、好みではない不美人な女性にたいして「可愛い」と言うことは心理的バイアスがかかるので本音ではないわけです。
しかし好みじゃない子にたいしても、「胸は大きくて魅力的だな」とか「太っているけれど目は大きくて可愛い」など、1箇所でもよいので魅力的に思える箇所を探すように意識することで、よくあるホメ方をしなくてすみます。
だからナンパするさいは、好みのタイプ以外もナンパすることも、あなたの能力を上げるためのメリットになるのです。こうした部分は、自己能力の向上には役に立ちます。欲求を満たすだけのナンパでは、自己満足しか得られません。
やがて本当に自分が好みの女性が目の前に現れたさいも、結局はどう口説けばよいか迷い、ありきたりなホメ言葉しか思いつかず失敗するというのはよくあるパターンです。
なぜなら好みの女性を前にして緊張しすぎて冷静さを失っているからですね。
でも美人か不美人かのフィルターに関係なく、誰でも平等にホメる事ができるようになると、本気で惚れた女性にたいしても冷静に対応できるようになるため成功率が上がります。
差別化した美人のホメかた
ホメ言葉を考えるのが苦手な人は、あらかじめホメパターンを決め打ちしておけばよいということは すでに述べましたが、基本的に意識してもらいたいのは、他人と差別化してホメてあげるという部分です。
つまり、あなたの狙っている女性が美人な場合、他の男からホメられている可能性は非常に高いわけですから、ライバルでもある他の男と同じような言葉や表現を使って、その女性をホメたところで、彼女からすれば大勢の中の一人に、いつも通りお世辞を言われただけという風にしか感じないわけですね。
「カワイイ」とか「キレイ」だとかいうホメ言葉は、彼女達にしてみれば聞き飽きているのですから、別の<ホメ言葉>が必要になってきます。そこで有効なのが、見た目でない箇所をホメてあげるというテクニックとなります。

- 「性格が良いね」
- 「頭が賢いね」
- 「知能指数高いねぇ」
- 「頭の回転が速いよね」
- 「気配り上手だ」
- 「話しやすい」
- 「色気がある」
- 「セクシーさがある」
- 「上品だよね」
- 「品格があるよね」
などなど、外面ではなく内面をホメてあげるのです。
もちろん外面をホメることも効果はありますが、内面をホメる男は少ないため差別化になるということと、特に美人やカワイイ女性の場合は、外見はホメられ慣れているため、 こうした内面のホメには弱いものなのです。
ホメる事にも弱点はある
いっけんするとホメることに弱点はないように思われますが、実は2人きりのときにしか使えない技術という弱点があります。
どういうことかというと、合コンなどの集団で集まっているさいに、特定の人物をホメてしまうと、ホメられていない人達は、ホメ言葉を述べている人にたいして嫌悪感を示すのです。
いわゆる学校や会社などの組織における「えこひいき」と同じ現象がおきてしまうというわけですね。
これもオランダにあるライデン大学の心理学者ルース・フォンクがおこなった実験で明らかにされています。ようするに、ホメる事も叱る時も合コンなど多人数の前ではやめておきましょうということです。
2人きりのときにのみ効果がでるのが<ホメ言葉>というわけですから、ナンパとホメる技術というのは、実は相性が良いテクニック関係だということがわかります。