・心理カウンセラーに学ぶ女にモテる話の聞き方

神経伝達物質の分泌によるオートクリン

 

忘れたくない話は、 3人の人間に同じ話をすれば忘れない。これは某有名司会者から聞いたテクニックです。
実は、このテクニックは科学的にも立証されていて、人は入手した情報を自分のものだけにしておくと、すぐに忘れてしまうのです。

そのため、もっている情報は外に知らせることで、その情報の価値に自分自身が気がつくようにできています。
これをオートクリンといい、人間の神経伝達物質の分泌によっておこる現象だそうだそうです。少しわかりにくいので、具体的に例えてみましょう。

脳内麻薬であるエンドルフィン

あなたは、つらいとき寂しいときに、誰かに話を聞いてもらいたいと思うことはないでしょうか。
逆に嬉しいことがあったときも、同じようにして誰かにその気持ちを伝えたいと思うこともあるはずです。

実は、こうした悩みや喜びなどを人に話して楽になるのも 神経伝達物質の分泌によっておこる現象で、自分の話を他人に引き出してもらえると、人は脳内麻薬であるエンドルフィンが放出されて、一種の快楽状態へと陥る。

そのため女の失恋話やストレスなどの愚痴を引き出したほうが口説きやすくなるという、よくある恋愛テクニックも、化学的に見れば間違いではないことがよくわかるでしょう。

共感してあげる

女の話は引き出して共感してあげる。たったそれだけで、彼女は脳内麻薬が分泌されて快感になり気持ちよくなってしまうのです。
そのためには相手の話を聞く能力を向上しなければならないでしょう。

アメリカにあるウェズレイ大学での実験によると、人は男女にかかわらず、たくさん自分の話ができる相手ほど、その人のことを好きになる傾向があるということがわかっています。

つまり相手の話を引き出して聞いてあげるだけでなく、その時間が長時間であればあるほど、あなたのことを好きになってしまうということです。

ただしこれは男女共通なので、男性同士や女性同士でも自分の話を長く聞いて共感してくれる相手には、好意をしめす度合いが高くなります。

とはいうものの、話を一方的に長時間聞くなどという状況は、セミナーや講演会などの授業でもないかぎり、一対一における場では不可能に近いのではないでしょうか。

では、どのぐらいの比率で相手の話を聞いてあげ、また自分はどのぐらい会話をすればいいのでしょうか。
実は、こうした会話比率の度合いは、カウンセラー業界では決まった比率で表せられているのです。

どのぐらいの比率で相手の話を聞けばいいのか?

臨床学者のカール・ロジャースによると、自分が相手に対して話す度合いは全体の2割で、残りの8割は相手の話に耳を傾けてあげるぐらいで丁度いいそうです。

カウンセラーや精神対話士などのメンタルヘルスに関わる職業にとって、相手の話を引き出して聞き役に徹することはプロ中のプロ。

そのプロフェッショナルの職種からベストな比率である数値が 「(聞く)8対2(話す)」であることが推奨されているのだから、あなたはデート中などの会話は、こうした比率 (例えば2時間の食事で10割だと仮定)を注意しておく必要があるでしょう。