・言葉のキャッチボールと質問力の関係性

質問をボールと仮定

 

よく会話は言葉のキャッチボールとよく言われますが、どのへんがキャッチボールなのでしょうか。
質問をボールと仮定すると、キャッチボールするのは「質問と回答」です。
例えば次のような会話をしたとします。


相手「甘い物が好きなんだよね」


あなた「何が好き?お菓子とか?」


相手「チョコレートかな」


あなた「虫歯とかよくなるんじゃないの?」


相手「うん」


あなた「虫歯にならないチョコレートって知ってる?」


相手「え?そんなのあるの?」

この場合、相手の「甘い物が好き」という言葉にたいして、あなたは、興味をもったわけです。
その興味をもった言葉に関連した質問をすることで、相手は答えてくれます。

このとき、答えやすい質問をすると、会話のテンポが弾み盛り上がるのですが、会話が下手な人は、この質問のしかたが長すぎたり、わかりにくい質問をしたりするのです。

 


相手「甘い物が好きなんだよね」


あなた「辛いものは?韓国に唐辛子チョコレートってあるよね?」

この場合だと、相手は甘い物が好きというテーマで話してるのに、あなたは、自分が辛いものが好きという一方的で正反対の話をしようとしています。

さらに、相手が韓国に行ったことがあるかどうか、もしくは唐辛子チョコレートを食べたことがあるかどうかの、確認もしないうちに、話をふっているので、相手の頭は混乱することでしょう。

このように、会話においては、相手が答えやすい質問をしてあげることと、
自分が聞きたいことを質問するのではなく、相手が喋りたがっていることを聞くことが大切なのです。

関心がないテーマの話

しかし、あなたの興味あるテーマならば良いでしょうけれど、あなたの関心がないテーマの話を相手にふられたら、どうすればよいでしょうか。
例えば、あなたがスポーツに興味がないのに、相手がラグビーの話をしだしたとします。
そういうときは、自分の知らない知識を、勉強するつもりで質問すればよいのです。


「ラグビーってどんなルールなんですか?」


「ボブサップってラグビー選手でしたよね?」

などなど、ラグビーにたいしての、疑問をどんどん投げかけてあげれば、相手は自分の話に興味をもってくれたと思い喜んで話してくれます。
ただ、いくら、あなたの知らない情報だからといって、
「なぜ?」「どうして?」と疑問文ばかりだと嫌がられるので注意してください。