本日はインパクトを利用したテクニックについてお話しようと思います。
人間は印象に残りやすいものを記憶から取り出して思い出そうとする性質があります。
これは意識でコントロールするというよりも無意識の力で自然発生的に思い返してしまうといったほうがいいでしょう。
この仕組みを簡潔に説明しますと、アンカーとトリガーというシステムが関係してくるのです。
アンカーは地雷のようなものです。
よく恋人に振られたときに2人がドライブなどのデート中によく聞いていた音楽を聴くと悲しい気分になるというのも、
音楽がアンカーの役割をしているために過去の記憶が思い起こされてしまったというわけですね。
その地雷のスイッチとなるのがトリガーです。
この場合だと、音楽がきっかけのトリガーとなり、失恋したという気分のスイッチを押してしまうために悲しい気持ちになってしまうのです。
ですから同じ音楽を聴いた人が、必ずしも同じように失恋の記憶を思い返すわけではありませんよね。
これは人の無意識によって引き起こされる仕組みですから、物質的な事柄は何も関係ないのです。
解説を聞いた限りでは難しそうなテクニックに感じるかもしれませんが、応用次第でいろいろな使い方ができるので、こうした理屈だけは覚えておきましょう。
もちろん今回紹介するテクニックは、比較的簡単にできるものを伝授いたしますので、安心して学んでくださいね。
唐突ですが、あなたは、ルックスにおけるコンプレックというものをお持ちでしょうか?
実は、女性から連絡先を聞きだした後のアポ率と、このルックスというものが繋がりがあったりするのです。
こう聞くと「けっ!ルックスが良い奴が女にモテるのは当たり前だろ!」なんて思うかもしれませんが、
先に申したようにルックスにおけるコンプレックスというものが重要なんですね。
むしろそのほうが武器になるし、彼女の心の中に残る存在として大きく活躍してくれる心理技になりうるわけです。
例えば、よくあるルックスにおけるコンプレックスをいくつかあげてみましょう。
目が小さい、鼻が大きい、などなど人によりけりとは思いますが、何かしらの外見的要素における特徴的な部分というものはいくつかあげられるはずです。
これを対比というテクニックを使って、相手をホメてしまいます。
次の例をご覧下さい。
いかがでしょう。
例えば「目が小さい」ということをテーマにして話している例は、自分と彼女を対比した会話のパターンを構築していることがわかると思います。
この会話には対比してるだけでなく内容として、さらに自分の短所を引き合い出して、その逆を相手の長所としてホメているということが特徴的ですよね。
つまりいったん、自分を下げてから、相手を上げて心を持ち上げてヨイショしているわけです。
こうすることで、普通に「カワイイね」「目が大きくて素敵だね」などと最初からプラス言葉でホメるよりも、
気持ちのバイオリズムがマイナス言葉で一端下げてからプラス言葉を投げかけて持ち上げたことで、トータルでは大幅に持ち上げられたように相手は感じるのです。
人は、イメージや幻想で印象を決めてしまい、それに支配されて生きていることはすでに説明済みですが、やはりこうしたインパクトを残すための戦略においても同じことがいえるのです。
TVのタレントなどは、実際に会ったことがなくても、「なんとなく面白そう」「なんとなく楽しそう」という雰囲気で相手の性格を固定化してしまいます。
つまり「なんとなく」という状態を相手に植え付けるための心理操作をこちらが施すことで、その後の展開をスムーズに運ぶことが可能になるのです。
例えば先ほどの「鼻が大きい」という場合の会話例でいえば、「鼻が大きい=嘘は言わない」ということで自己アピールをしていますよね。これは「鼻が大きくてピノキオみたい=インパクト」という連想テクニックを使って印象を強くするというために用いているわけです。
ここまでで、あなたは、ある法則性に気がついているかもしれません。実は、ここでいう短所やコンプレックスというものは、必ずしも自分が短所だと思っている必要性はないんですね。
あえて自分の目立つ外見的要素(この場合だと目や鼻)を協調して、女性に自分の印象を強く残すために「短所のフリ」をしているだけにしかすぎません。ですから僕は武器と言ったわけです。
そして、女性に連絡するさいも「どもピノキオです(笑)」みたいな感じにしておけば、彼女がたくさんの男に言い寄られていたとしても「あぁ、そういえば、そういう会話をした楽しそうな人がいた!」ってすぐに思い出してもらえるというわけです。
そう、つまりこれが先ほどのアンカーとトリガーの関係を用いたテクニックです。初対面の会話で自分の短所をあえて伝えて対比で女性をホメたり、自分を印象付けておくのがアンカー。
その後で自分の外見的要素を埋め込んでおくことで彼女の記憶を呼び起こすのがトリガー。今回は、基本的な使い方でしたが、この技は応用しだいで強力な心理技となりますので覚えておきましょう。